足寄町は北海道十勝の東北部に位置していて、町村では日本で一番広い面積を持っています。豊かな自然を活かした酪農を基盤とし、特産物である日本一大きなフキの「ラワンぶき」や阿寒摩周国立公園内にある神秘の湖「オンネトー」が有名です。
足寄町のウェブサイトは2021年3月1日にリニューアル公開、その裏側では PowerCMS X をご利用いただいています。今回は、足寄町役場の平野様・石神様・白澤様と構築に携わった東洋株式会社の本間様・小柳様に Zoom を利用してお話を伺いました。
北海道足寄町公式ホームページ
https://www.town.ashoro.hokkaido.jp/ 別ウィンドウで開きます
インタビュー日
2021年7月13日
ご担当者様
※以下、敬称略
足寄町役場 平野:以前のウェブサイトは5年前に作ったものだったので、まずは見た目の部分を大きく改善したいと考えていました。いろいろなデバイスに応じて可変するデザインをメインに進めていきました。以前もスマートフォン対応はしていましたが、パソコン向けとは切り分けて表示していたので、パソコン向けとスマートフォン向けの二重管理になっていて更新作業も大変でした。
以前の CMS は Movable Type です。ちょっと重いかなという程度でそれほど大きな不満はありませんでした。
東洋株式会社 本間:メインカラーは様々な色に変化するオンネトーの湖面の色「オンネトーブルー」をイメージした青緑系にしました。お知らせ部分はタブで分類し、関連するホームページのお知らせを集めるなど、「くらし・行政 別ウィンドウで開きます」のトップページには機能を集約しました。
ボタン群は、押せるところを少し立体的にして押しやすさを表現した他、サイト内の文章・ラベル・アイコンなども含めて、全体的に使う人にとってわかりやすい表現を心がけたリニューアルを実施しました。
東洋株式会社 本間:Movable Type をご利用中ということをふまえ、PowerCMS X であれば管理画面の操作性も含めて使い勝手がよいのでは?と考えました。
価格に対する機能性の高さ、つまりコストパフォーマンスのよさや、頻繁にアップデートがありどんどん便利な機能が増えていく点で、今後の拡張性がありそうだなとも感じました。もちろん、管理画面の軽快さや再構築のスピード感も PowerCMS X を選択する理由になりました。
PowerCMS X での構築は初めてでしたが、Movable Type の経験がありますのでそれほど難しくなく、管理画面もシンプルで触りやすかったです。エンジニアでなくても、テストをしたり投稿したりする操作がわかりやすくて助かりました。
東洋株式会社 本間:CMS を選定する際に、とてもよい機能だと思ったのがデータ移行機能(HTMLImporter プラグイン)です。URL を指定して HTML からデータを移行する機能で、これは使える!と思いました。
足寄町役場 平野:スケジュールがタイトだったこともあり、データ移行作業は自分たちの手で実施しました。自分たちでやることで操作方法も覚えられるのも利点でしたね。各部局に1〜2名を配置して、移行から確認も含めて自分たちの課の分は自分たちでやるという形をとりました。できあがったら私のところに集約し、最終的にひとつの大きなリストにまとめていきました。
東洋様にもサポートいただき、大変でしたが非常にうまくいったと思います。
足寄町役場 平野:まず私が CMS の構成等の全体像を把握し、納品してもらったマニュアルをさらに噛み砕いた内容にして職員向けのマニュアルを作成しました。その成果もあってか、足寄町では各課で記事を作成・承認して公開していますが「わからない」「使えない」といった声もなく、スムーズに使うことができています。
これまではページを作ってから他のページにリンクを張っていくような作業がありましたが、今はフォルダを活用して自動的にリンクが張れるようになったので、操作に慣れてしまえばかなり簡単になりました。
東洋株式会社 本間:フォルダを選択することで自動的に一覧などからリンクされるだけでなく、たとえば、各ページの下部にある「このページの情報に関するお問い合わせ」の部分は「組織」モデルを作成していて、各ページの編集画面で簡単に紐付けられるようになっています。
組織名が変更になっても管理画面での変更や CSV で編集も可能なので、管理しやすい作りです。
これによって、「組織から探す 別ウィンドウで開きます」というページが自動的に生成できるようになりました。
それ以外にも、チェックを入れるだけでトップページのお知らせにリンクを出せるようにするなど、ひとつの作業のなかで複数箇所への掲載ができることを意識して構築しました。作業中にあちこちの画面に遷移しなくてよくなったので、作業負荷はかなり下がっていると思います。
東洋株式会社 本間:ウェブアクセシビリティは AA 準拠、可能なかぎり AAA を目指す形で対応しています。チェックに時間がかかってはいますが、構築時からその部分は力を入れてきました。これまでにもウェブアクセシビリティに準拠したウェブサイトの構築経験はありますが、CSS 等の構築面での調整・対応は大変でした。
また、先に述べたとおり、使う人にとってわかりやすい表現を心がけるために、禁止ワードチェック・表記揺れ対策機能(BannedWords プラグイン)を活用しています。文章の入力の自由度は確保しつつ、機種依存文字の置き換えと表記揺れを統一するための設定をしました。細かい部分ですが、アクセシビリティの向上に寄与すると考えています。
東洋株式会社 本間:導入してみてわかったのは、サポートのレスポンスのスピード感!本当に素晴らしかったです。何度も救われました。バージョンアップによる新機能追加もコンスタントにあり、将来性をとても感じています。新しいページを作る場合も今あるものを活かして追加しやすく、拡張性の面で優れていると思います。
東洋株式会社 小柳:足寄町様にもご協力いただきながら、なるべく新しいバージョンを使うようにしています。リリースノートは見ているのですが、どんどん機能追加されるので新しい機能に追いつけていないかもしれません。
足寄町役場 石神:東洋様からの提案で各ページの下にアンケートをつけているのですが、毎日のようにフィードバックをいただいています。
東洋株式会社 本間:他の自治体でもかなり反応がよかったので、これはぜひ入れたいと思っていました。ウェブサイトを作って終わりではなく、日々の改善に活かせるようにご提案しました。
足寄町役場 平野:いただいたご意見は各担当に伝え必要に応じて修正するなど、日々の改善に役立てています。アンケートの集計機能があることを今聞いたので、今後は活用していけたらいいなと思います。
※サポートチームより
アップデートに新機能が含まれているときは、リリースノートの他にプレスリリースに新機能の詳細を掲載していますので、こちらもあわせてご確認ください。今後はウェビナーなども検討していきます。
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