久慈市は、岩手県北東部の沿岸に位置しています。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台となったことでも知られていますが、国内最大の産出を誇る「琥珀」と共に、最近では「ティラノサウルス類の化石」が発掘されたことでも話題になっています。
久慈市の現在のウェブサイトは2019年3月にリニューアル公開、裏側では PowerCMS X をご利用いただいています。今回は、久慈市 総合政策部 地域づくり振興課の谷川様に Zoom を利用してお話をお伺いしました。
リニューアル前の久慈市のホームページは平成26年3月に公開したものでした。
当時もスマートフォン対応はしていたのですが、この数年の間に、スマートフォンの利用率がかなり高くなっていたので、しっかりとスマートフォンに対応することが重要なポイントでした。
また、以前の自治体らしいかっちりとしたデザインもよかったのですが、今回はもう少し温かみのあるデザインにしたいという点と、日々の運用のことを思うと使いやすい CMS がいいなと考えていました。
以前も CMS は入っていたのですが、レスポンシブウェブデザインではなかったこともあり、スマートフォン用のプレビュー画面やフィーチャーフォン用のプレビュー画面での見た目と実機での見た目の違いがかなり大きく、それぞれのデバイス別にページを調整する手間がすごくかかっていました。
久慈市では、ホームページの運用の95%は私たちの部署が行っています。新規作成だけでなく、添付ファイルの差し替えや公開済みのページの更新など、だいたい1日に10件ほどを3名体制で担当しています。
他課ではページ作成の申請書をあげてもらい、作業は私たちが担当するので日々の更新作業の負担が非常に大きい状況でした。
また、更新作業後にページに反映されるまでの時間もかかっていて、ストレスを感じていました。
ホームページのリニューアルと共に CMS を入れ替えようということになり、係の中で意見を出し合ったのですが、やはりレスポンシブウェブデザインに対応できることと、日々の運用での使いやすさを重視したいということになりました。当たり前のことですがプレビュー画面がちゃんとプレビューとして機能することや、表の作りやすさ、ページ更新のスピード感など、今まで感じていた不便さを解消できるものにしたいと思いました。
決定的だったのは高速で動くこと、スピード感です。
更新したものがすぐに反映されるということは、市民のみなさんにもそれだけ早く情報を届けられるということ。市民サービスの向上につながると考えました。
他にも私たちがたくさんの要望をあげていたのですが、それらを受け入れられる多機能で柔軟性が高いところや、思ったとおりのデザインが反映できる点もとてもよいと思いました。
担当者の権限設定も活用しています。ウェブ市長室など、ごく一部のコンテンツでそれぞれの担当者がログインしているのですが、必要な部分にだけアクセスできるように設定しています。ウェブ市長室の更新担当者からは、エディタが使いやすく、写真の配置など思ったとおりにページが作れるようになったという喜びの声も届いています。
導入後、ページ作成のスピード感があがり負担が大幅に減りました。日々の運用に直結しているので、これは本当に助かっています。
公開後すぐに反映されてブラウザで確認できるというのは当たり前のようですが、災害時の避難場所の案内など、迅速に公開されないと困る状況がありますので、これはとても重要なことだと感じています(緊急時にはトップページを緊急時バージョンに差し替えられるようにもしてあります)。
現状、PowerCMS X にはかなり満足していますね。 今後使い込む中で、何か要望が出てきたときにはまたお伝えしたいと思います。
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