ミドルウェアのインストール後、PowerCMS X のインストールに関する初期設定やチェックポイントについて以下に記載します。
1. ミドルウェアの状況を確認する
pt-check.phpで、問題がないことを確認してください。
2. データベースのバージョンについての注意事項を確認する
MySQLのバージョンに関する注意、明示的に照合順序を指定する方法、Amazon Auroraに関する注意、推奨設定を確認します。
3. BLOBの扱いを設定する
4. ファイルアップロード容量の最大値を設定する
- php.ini
- upload_max_filesize
- post_max_size
- my.cnf
- PowerCMS X 環境変数
- upload_size_limit : 初期値 33554432
5. ダイナミック・パブリッシングの設定をする
6. 環境変数の設定をする
- "temp_dir"を"/tmp"以外の高速なディスク上のパスに設定する
- /tmpになっていると、実際にはキャッシュが/tmpではなくPowerCMSX/cache配下に生成されます。
- ※デフォルトのパスでも問題ない場合はそれでも良いのですが、.htaccessなどで制限をかけないとWebアクセスできてしまうことに注意
- "support_dir" を設定する
- プラグインが必要とするデータなどを保存します。指定がないと、ファイルが PowerCMSX/support/配下に生成されます。
- ※デフォルトのパスでも問題ない場合はそれでも良いのですが、.htaccessなどで制限をかけないとWebアクセスできてしまうことに注意
- "log_dir" を設定する
- 指定がないと、ログが PowerCMSX/log/配下に生成されます。
- ※デフォルトのパスでも問題ない場合はそれでも良いのですが、.htaccessなどで制限をかけないとWebアクセスできてしまうことに注意
- cache_driverの設定をする
- その他設定しておくと良い環境変数
- mysql_path
- mysqldump_path
- php_binary
- backup_dir
- performance_logging
- model_paths
- plugin_paths
- tmpl_paths
- 代替テンプレートやプラグインのパスは、長いものが優先されるため、Plugins/PluginName/alt-tmplなどより長くなるように設定します。
- 例)"tmpl_paths" : ["/var/www/PowerCMSX/customized/PowerCMSX/user/alt-tmpl"]
- ※temp_dir、cache_dir、plugin_paths、tmpl_paths、model_pathsは速いディスクのパスを指定すること
- ※JSONファイルなど、見られたくないものは別途制限する
7. 定期実行タスクを設計する
8. 推奨プラグインの有効化
- CacheManager
- 管理画面で PowerCMS X のキャッシュをクリアする機能を提供します。
- DisplayOptions
- スペースまたはシステムごとにカスタム画面オプションを設定可能にします。
- MTMLReference
9. スペース設計を検討する
- 各スペースでの作業を前提とするのか、システムでもオブジェクトの作成を許可するのか検討します。
- 前者の場合、共通の部品をシステムスペースに作成して各スペースで共有等が可能です。
- 前者の場合、DisplayOptionsプラグインでシステムのパネルを隠してしまうと操作ミスに繋がりにくいのでお勧めします。
- ワークフローはスペース毎・モデル毎に設定が可能ですのでワークフローも考慮してください。
10. 高速化のための設定について確認する
11. その他
- 再構築等で504エラーが発生する
- 504エラーはPowerCMS X が出しているものではありません。まずは、Webサーバ、ロードバランサ、リバースプロキシ等のタイムアウト値をご確認ください。
- その上で、再構築処理においてタイムアウトが出ているのであれば、環境変数の設定で回避できます。
- "per_rebuild" : 10など。
- デフォルトは100で、1リクエストあたりの再構築ファイル数を指定します。モデルごとに指定ができます。詳しくは、 環境変数リファレンスをご確認ください。