PowerCMS X ブログ

2024-04-02

サイトのドメインを変更する方法

既存サイトのリニューアルに合わせてCMSをリプレイスする際には、開発環境に新しいCMSの導入し、リニューアルするデザインやサイト構成に合わせてデータ移行をします。移行後のコンテンツ確認までは開発環境に付与したドメイン(URL)にアクセスして行うことが多いかと思いますが、リリースの前に本番のドメイン(URL)に変更する必要があります。

本記事では、PowerCMS X でのドメインの変更方法をまとめてみました。

PowerCMS X のドメイン管理

PowerCMS X では、記事や画像などのアセットなど、CMSで管理しているオブジェクトのURLは全てDBで管理しています。下記のスキーマがドメイン情報を持つ対象となり、それらのオブジェクトに含まれるURLを本番のドメインに変更することになります。

  • スペース設定:「サイトURL」と「リンクURL」カラムにドメイン情報が含まれます(CMS環境と公開環境のドメインが別の場合は、公開環境のURLを「リンクURL」指定します)
  • URL:「URL」と「ディレクトリ」カラムにドメイン情報が含まれます

ドメインの変更方法

tools ディレクトリ配下に用意されているスクリプトを実行することで、上記オブジェクトに含まれるドメインが一括で置換されます。以下にスクリプトの実行例を記載します。

sudo -u apache php ./tools/replaceURL.php --workspace_id 1 --old_url 'https://old.powercmsx.jp/' --site_url 'https://foo.powercmsx.jp/' --link_url 'https://bar.powercmsx.jp/' 

以下、引数の説明です。

  • workspace_id:ドメインを変更する対象のワークスペースIDを指定します
  • old_url:変更前の「サイトURL」を指定します
  • site_url:変更後の「サイトURL」を指定します
  • link_url:変更後の「リンクURL」を指定します

ドメイン変更後の確認

スペース設定の確認

対象のスペース設定画面に遷移し、「サイトURL」及び「リンクURL」が変更されていることを確認します。

スペース設定画面のキャプチャ

スペース設定画面のキャプチャ

URLオブジェクトの確認

対象スペースのURL一覧画面からURLオブジェクトを確認し、「URL」と「ディレクトリ」カラムのドメインが変更されていることを確認します。コンテンツを静的ファイルとして公開している場合は、再構築を行った後、ブラウザから本番のドメインにアクセスしコンテンツを確認します。

URL一覧画面のキャプチャ

最後に

本手順で利用しているスクリプトについては、ver.3.532以降で同梱されています。ご覧いただいたように一括でドメインの変更ができるようになっていますので、サイトリリースの際などにドメインの変更を予定されている方は、是非ご利用ください。

カテゴリー:技術情報

投稿者:miura

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