PowerCMS X ブログ

2025-12-24

目的から選ぶ、モデルのオプション設定 (逆引き早見表)

はじめに

PowerCMS X のモデルは、さまざまなオプション設定を選択することで、コンテンツの管理方法を調整できます。
モデルのオプションは、管理する内容や使う機能に合わせて選択します。

この記事では、「どのように使いたいか」から、必要なオプションを選べるように、目的別にまとめました
モデルのオプション設定の、逆引きの早見表です。

(各種機能の詳細は、ドキュメントをご覧ください。)

モデルのオプションとは

モデルの「オプション」 (プロパティ) は、コンテンツの管理方法を調整する設定項目です。

オプションは、モデルの作成画面・編集画面の「オプション」部分で設定できます。ほとんどのオプションは、チェックボックス形式です。
有効化するオプションにチェックを入れて、モデルを保存します。
オプションは、標準で表示される項目と、特定の操作をしてから表示される項目があります。 (操作の例:モデルの保存、ほかのオプションの有効化、環境変数の追加、プラグインの有効化など。)

「モデル」は、コンテンツの構造を定義するための仕組みです。
「コンテンツ」は、公開ページを作成・管理するための内容 (テキスト・画像・PDFなど) です。

モデルのオプション一覧

PowerCMS X のモデルのオプション一覧は、ドキュメント「モデルの基本 (モデルの作成とプロパティ)」の、「モデルのオプション(プロパティ)の設定」部分をご覧ください。
「オプション名」「説明」「生成されるカラム」について、表形式で確認できます。

モデルのオプション設定の逆引き早見表

管理するコンテンツの内容で選ぶ

表1:管理するコンテンツの内容で選ぶ、モデルのオプション
目的 有効化するオプション
コンテンツを公開ページ側へ表示したい テンプレート・タグ
階層構造のコンテンツを管理したい (例:カテゴリ、フォルダ) 階層
関連するバイナリファイルを、分けて管理したい (例:画像、PDF) アセット (または、添付ファイル)
「ディレクトリ・パス」を入力したい (例:URLのディレクトリ名) ディレクトリ・パス
「ベースネーム」を入力したい (例:URLのファイル名) ベースネーム
同じ名前のベースネームも入力できるようにしたい (例:index) ベースネームの重複を許可
関連する「タグ」を入力・選択したい タグ付け
関連する「フォーム」を選択したい フォーム

使う管理機能で選ぶ

コンテンツを作成するための機能で選ぶ

表2:コンテンツを作成するための機能で選ぶ、モデルのオプション
目的 有効化するオプション
CSV 形式で、複数のコンテンツを一括で入力・出力したい (例:データ移行、バックアップ) インポート&エクスポート
コンテンツの変更履歴を管理したい リビジョン対応
コンテンツの変更履歴の保存する数を指定したい 最大リビジョン数
コンテンツの「作成者」「作成日」「更新者」「更新日」を自動記録したい 自動監査
一覧画面・編集画面で、コンテンツを複製したい 複製

コンテンツを公開するための機能で選ぶ

表3:コンテンツを公開するための機能で選ぶ、モデルのオプション
目的 有効化するオプション
段階的に確認してから公開したい [承認ワークフロー機能] (例:作成者、レビュアー、公開者) ユーザーをアサイン、ステータス対応、有効期限対応
CMSユーザー以外も見ることができる、一時的な共有URLを用意したい [外部プレビュー機能] ステータス対応、有効期限対応、UUID
公開しているコンテンツの、差し替え日時を指定したい [差し替え予約機能] ステータス対応、有効期限対応、リビジョン対応
コンテンツの、公開日時・公開終了日時を指定したい [公開予約機能] ステータス対応、有効期限対応
コンテンツの有効・無効を選択したい ステータス対応
ステータスの既定値を指定したい 既定値

コンテンツの要件で選ぶ

表4:コンテンツの要件で選ぶ、モデルのオプション
目的 有効化するオプション
PowerCMS X API を使って、コンテンツを入力・出力したい (例:外部システム連携) APIを有効化
公開ページ側で、コメント機能を使いたい コメントを許可
※環境変数でコメント機能を有効化している場合、表示される項目です。
use_comment: true

管理画面の表示の条件で選ぶ

表5:管理画面の表示の条件で選ぶ、モデルのオプション
目的 有効化するオプション
管理画面の「システム」側に、一覧画面へのリンクを表示したい システムに表示
管理画面のメニューの表示位置を指定したい メニュータイプ
管理画面の「スペース」側に、一覧画面へのリンクを表示したい スペースに表示
関連するスペースを削除したとき、モデルも削除したい スペースの子テーブル
スペースのダッシュボード画面に、一覧画面へのリンクを表示したい スペースに表示、ダッシュボードに表示
メニューの表示順序を指定したい 表示順
一覧画面の表示順の基準を設定したい ソート設定
※モデルを保存したあと、表示される項目です。
権限に関係なく、編集画面のダイアログで、一覧を表示したい (例:マスタ参照) ダイアログ・ビュー

資料

モデルのオプションの設定例

スクリーンショット:モデルの編集画面。内容は本文に記載。

よく使うオプション設定を選んだ一例です。
有効化しているオプションの内容は、次の通りです。

  • メニュータイプ:パネル
  • タンプレート・タグ
  • ベースネーム
  • ベースネームの重複を許可
  • リビジョン対応
  • 最大リビジョン数:20
  • 自動監査
  • ステータス対応
  • 有効期限対応
  • 既定値:下書き
  • アセット
  • UUID
  • インポート & エクスポート
  • 複製
  • スペースに表示
  • ダッシュボードに表示
  • ソート設定:ソート可 (更新日、降順)

個人的には、「コンテンツを作成するための機能で選ぶ」にあるオプションは、設定することが多いです。「コンテンツの要件で選ぶ」にあるオプションは、設定することが少ないです。

モデル設計関連の記事

おわりに

モデルのオプションは、コンテンツの管理方法を調整するための設定項目です。
管理する内容や使う機能に合わせて選択します。
コンテンツ管理の目的・運用方法などの要件を整理し、必要なオプションを設定することで、管理しやすい構成につながります。

PowerCMS X のモデル設計時の参考になりましたら幸いです。

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カテゴリー:技術情報 | サイト制作全般

投稿者:kaida

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