導入事例:エヌケー・テック株式会社様

PowerCMS X はお客様のITをトータルで支えるためのツールのひとつ

エヌケー・テック株式会社は福島県のウェブ制作会社です。
地域密着でお客さまのネット戦略を強力にバックアップする、インターネットのトータル・プロデュース・カンパニーです。
PowerCMS 別ウィンドウで開きます、そして PowerCMS X を長くご利用いただいており、今回は主に自治体への導入事例についてお話を伺いました。

エヌケー・テック株式会社×PowerCMS X

エヌケー・テック株式会社
https://www.multi.ne.jp/ 別ウィンドウで開きます

インタビュー日
2023年9月25日

ご担当者様

  • 営業部 木滑様

開発・制作・運用までをワンストップで請け負えるのが強み

我々は福島県にあるウェブ制作会社です。全体で30名程度社員がおり、うち半数は制作スタッフ。デザインや開発、CMSの設計・構築、インフラまでワンストップで請け負えるのが特徴です。また、この規模の制作会社は地元には少ないことに加えて、WordPress 以外の CMS を扱える会社はあまり無いため、PowerCMS や PowerCMS X を提案できて規模の大きい案件にも対応できるのは大きい強みです。

25年ほど前からウェブ制作に携わっていましたので、パッケージの CMS としては Movable Type から入って、最初に PowerCMS を使ったのは自治体向け案件だったと思います。

PowerCMS X の1番の魅力はスピード

管理画面のレスポンス、再構築の速さ、どちらも PowerCMS X の魅力だと思います。
PowerCMS を導入済みのお客様で、何年か運用していると管理画面の動作や再構築のスピード感が運用面の課題となるケースがありました。そういったケースの場合、移行先として PowerCMS X は選びやすいと思います。
実装をするエンジニアの学習コストが低いところもよかった点です。

お客様からのご質問などに回答するため私も管理画面を触ることはありますが、とにかく速いですし、検索などの動きもスムーズで使いやすいと感じています。

私どもでは PowerCMS X をご利用のお客様のほとんどが Movable Type または PowerCMS からの移行なので、エンドユーザー視点で言うと、管理画面がガラッと変わるというところが難点ではありますが、慣れれば問題ないレベルと言えると思います。

他社製 CMS から PowerCMS X への移行

どうしても以前の CMS でできたことは新しい CMS でもできるようにしてほしいという要望があるので、他社の CMS からの移行の場合は特に、その声に対応するためのカスタマイズが必要になることが多いです。

たとえば、URL が変わらないようにマッピングに配慮する必要があったのですが、元が独特な URL の構造をしていたのでそれを維持できるような設計や実装方法を検討しました。部署ごとにスペースを分けて元のフォルダ名を割り当てたり、複雑な分類の設定は編集画面で JS を駆使して実現しました。

他社製品からのデータ移行については、DB のデータをコンバートするプログラムを内製し、DB に直接入れる方法にしました。デザインリニューアルもあったので、人海戦術で1ページずつ微調整するのが大変でした。

その他、自治体サイトには必ずある「人口」や「世帯数」は数字を入れるだけで更新できるようにしたり、スライダーの画像登録や組織の連絡先などもそれぞれモデルを作って更新しやすくしたり、PowerCMS X の特徴的な機能であるモデルを活用しています。モデルはこれまでに無かった考え方ですが、モデル=データベースだと理解してしまえば難しくはありませんでした。

製品サポートのすばやい対応はとても心強い、ドキュメントとプラグインの充実に期待

いつも、迅速に回答いただけるので大変心強いです。
特に緊急のトラブル時など、メールサポートだけというのは少々不安はあるのですが、それでも大抵すばやく対応いただけるので本当に助かっています。

PowerCMS X への取り組みは、社内でまず1人がいろいろ使ってみてから社内勉強会を実施して他のメンバーへも周知していく形を取りました。
ただ、ドキュメントが万人向けではなく専門的で難しいのと、一部掲載されていないものがあるので、実際に触ってみないとわからないことが多いなと感じています。実際、社内勉強会で教えてもらって初めて知ったこともありました。

また、PowerCMS では Movable Type 向けの様々なプラグインが使えましたが、PowerCMS X では公式のプラグインか自社で開発するしかないので、お客様からの追加要望などが出てきたときに自社で開発するコストが発生することがあり、プラグインがもっとたくさんあるといいなと思っています。

職員の方がわかりやすいよう管理画面をカスタマイズ

画像:玉川村トップページ

玉川村 別ウィンドウで開きます 様のウェブサイトは、これまでの知見を活かして実装しました。
ダッシュボードは、職員の方が必要な画面にすぐにアクセスできるようカスタマイズし、分かりやすいものにしました。

画像:玉川村ダッシュボード
更新したいコンテンツへダイレクトにアクセスできるメニューを設置したダッシュボード。

それぞれのコンテンツに合わせて入力画面は作り込んでいます。たとえば「たまかわの見どころ 別ウィンドウで開きます 」や「空き家バンク 別ウィンドウで開きます」については、フィールドを活用して入力項目を細かく分けています。職員の方が更新されるので、ブロックエディタに近い形で、何をどこに入力すればよいかわかりやすく作りました。
コンテンツによっては入力項目がかなり多くなっていますが、画面が重くなることもありませんでした。

画像:たまかわの見どころページの編集画面
入力欄を制限しつつ、必要な情報を入力しやすく設計された編集画面。
画像:たまかわの見どころ 福島空港のページ
編集画面で入力した内容が反映されたフロントのページ。

これからの PowerCMS X に望むこと

いくつか、要望があるのですが、フォームの受付期間をを指定して締め切った場合に「受付は終了しました」などのメッセージが出せると嬉しいです。

あと、広報紙などをアップロードする際、PDF の表紙イメージを自動で取得できないでしょうか。今は PDF と表紙画像をそれぞれアップロードしてもらっています。*1

自治体の場合、広報紙をデジタルブックにしてほしいという要望が一定数あります。
実は、福島では県外に避難をされた方々が故郷の広報誌をご覧になっているそうで、広報紙へのアクセスがとても多いそうです。
デジタルブックとなると、基本的に外部サービスを使わなければなりません。ページをめくるようなアニメーションは無くてもよく、見開きで表示ができるようなシンプルなものが PowerCMS X にあれば喜ばれると思います。

それともうひとつ、LGWAN 対応版の PowerCMS X ですね。職員の方々からの要望が多いです。

これから取り組んでいきたいこと

デジタルサイネージと CMS の連携を検討しています。 デジタルサイネージの管理サービスやソフトなどもありますが、同等のことが CMS で出来るのではないかと考えています。

他にも、ChatGPT の文章作成を組み込めないかと相談されることがあり、ぜひ取り組んでいきたいと考えています。

※サポートチームより
ドキュメントについては、もっとわかりやすくなるよう検討してまいります。また、いただいたご要望は製品開発担当にフィードバックいたしました。

*1 PDFのサムネイル生成については、ImageInfo プラグインを有効化して <mt:pdfthumbnail> で出力可能です。詳細は管理画面のプラグイン管理から ImageInfo プラグインの README をご確認ください。
参考:PDFのアクセシビリティチェック機能を強化した PowerCMS X ver.3.07の提供を開始 | PowerCMS X

お困りごとについてはサポートから解決策をご案内できる場合もあるので、不明点は気軽にお問い合わせください。

※ WordPress は、WordPress Foundation の登録商標です。
※ Movable Type は Six Apart Ltd. の商標または登録商標です。