PowerCMS Xは日本国内で導入実績 3,000 サイトを超える、高性能・高機能のハイエンド CMS「PowerCMS」のノウハウを活かして、全くゼロベースで設計・実装された新しいCMSです。 PowerCMS X は、開発言語 PHP で書かれ、従来比およそ500%高速に動作します。 この度、管理画面や特定条件下の再構築処理がこれまでより大幅に高速化した新バージョンを提供開始します。
再構築パフォーマンスの大幅な向上
特にバイナリ/ファイル型カラムが多数あるモデルの一覧をループ表示するテンプレート・タグにおいて、SQLクエリの最適化により、再構築速度が大幅に高速化しました。
再構築ベンチマーク

5回計測の平均値・単位 : 秒・バーが短いほど高速
| CMS |
PowerCMS X1.02 |
PowerCMS X1.11 |
パフォーマンス比 |
| 1回目 |
74 |
42 |
176% |
| 2回目 |
89 |
43 |
207% |
| 3回目 |
90 |
44 |
205% |
| 4回目 |
94 |
40 |
235% |
| 5回目 |
74 |
41 |
180% |
| 平均 |
84.2 |
42.0 |
200% |
管理画面の高速化
テンプレートエンジンのコンパイルキャッシュ機能を利用することで、管理画面のレスポンスがすべての画面において大幅に高速化されました。また、SQLクエリの最適化、クエリキャッシュ機能などを見直すことにより、管理画面レスポンスが最大300%高速化しました。
Memcachedのサポート
Memcachedを利用することで、頻繁に発行するSQLクエリの実行結果をキャッシュし、再構築時間を約15%短縮します。また、管理画面のレスポンスも向上します。特にAWS RDSなど、CMSとデータベースが分離している環境で効果を発揮します。
セキュリティの強化
IPAの「安全なウェブサイトの作り方 改訂第7版」(チェックリスト)に従い、管理画面のセキュリティ対策を強化しました。
- HTTPSでのアクセスの時、クッキーに secureフラグを追加するようにしました。
- ログインクッキーに httponly属性を追加しました。
- HTTPヘッダに X-XSS-Protectionを追加しました。
- HTTPヘッダに X-Frame-Options を追加しました。
- Content-typeヘッダに charset=UTF-8 を追加しました。
- 環境変数「force_secure」を追加しました。trueの時、管理画面へ HTTPアクセスしたとき、HTTPSへリダイレクトされます。
- 一部の機能で GETリクエストのパラメタにセッション情報が渡されていた箇所を修正しました。
- サポートの終了しているjQuery ver.1系の利用を停止しました。
その他の新機能
- プラグイン「Abs2Rel」を追加しました。出力するHTML内のリンクを相対パスに変換します。
- 一覧画面のページネーションにリストの最初と最後へのリンクを追加しました。
- input type="date" 非対応ブラウザでも入力補助のカレンダーを表示するようになりました。
- increment、decrementモディファイアを追加しました。タグ属性値に指定した数字を足し引きします。
- 非バッファクエリをサポートしました。環境変数「db_use_buffer」に falseを指定すると、PDO::MYSQL_ATTR_USE_BUFFERED_QUERYが falseに設定されます。
- 環境変数「import_paths」を追加しました。容量の大きなインポートファイルをFTPなどでアップロードして、管理画面からインポート可能になります。