PowerCMS X ブログ

2025-12-14

お悩み解決チャレンジ 通知メールの件名に知りたい情報を表示する

今年もやってまいりました!
PowerCMS X Advent Calendar 2025 - Adventar 別ウィンドウで開きます の記事です。

これまでのお悩み解決チャレンジ

1年越しのお悩み解決チャレンジになりますが、今年もどうぞお付き合いください。

今回のお悩み どの応募形式なのか、通知メールの件名からわからない

弊社の採用サイトに応募フォームがあります。
応募者は、応募形式について「カジュアル面談」か「面接」を選んで送信できるのですが、ある日ふと気づきました。

今の件名の例です。
Subject: [採用サイト応募] 開発環境からのテスト / アクセシビリティスペシャリスト

通知メールの件名だけでは、どちらの応募かわからない…

応募の内容はメールの本文に記載されていますが、メールが届いた時に最初に見るのは件名です。
今は運用側の UX(業務体験)について、通知設計の「運用側の負担を減らす視点」が不足していますね。
これを改善したいと思います。

対応案の検討

対応方法として、次の2案を考えました。

  • 通知メールの件名に応募形式を含める
  • 応募形式ごとにフォームを分ける

2つ目は構造変更や運用負荷が大きいため、今回は「すぐ・低コストでできる」1つ目の方法を選びました。

「通知メールの件名に応募形式を含める」の実装

手順1 応募形式の情報を出力するためのタグを探す

参考)PowerCMS X > ドキュメント > メールテンプレートのカスタマイズ

「応募形式」は通知メールの本文に出力されているので、通知メールを出力するためのメールテンプレート(ビュー)を確認します。

[応募内容]
<mt:loop name="post_params">
<mt:var name="post_question" language="$language" />:
<mt:var name="post_value" />
</mt:loop>

あれ?
mt:var で出力していることはわかりましたが、mt:loop で処理を繰り返しています。
「応募形式」だけを出力するにはどうしたらいいのでしょうか?

それはメールテンプレートの「件名」にヒントがありました。

メールテンプレートの「件名」

[採用サイト応募] <mt:var name="request.question_apply-name" /> / <mt:var name="request.question_apply-objective" />

そこから出力される通知メールの「件名」

[採用サイト応募] 応募フォームで入力した「お名前」 / 応募フォームで入力した「希望職種」


<mt:var name="request.question_の前は共通なので、その後の部分を「応募形式」の文字列に変えれば出力できると推測できます。

その文字列はフォームの編集画面の設問の「ベースネーム」です。
文字列は apply-type であることを確認しました。

採用サイトのフォームの設定画面

手順2 通知メールの件名を修正する

手順1の結果から、<mt:var name="request.question_apply-type" /> が応募形式の情報を出力するためのタグとわかりました。

メールテンプレートの「件名」を修正して保存します。

[採用サイト応募] <mt:var name="request.question_apply-name" /> / <mt:var name="request.question_apply-type" /> <mt:var name="request.question_apply-objective" />

そうすると、通知メールの件名は下記のようになるはずです。

[採用サイト応募] 応募フォームで入力した「お名前」 / 応募フォームで入力した「応募形式」 応募フォームで入力した「希望職種」

手順3 送信テストを行う

実際にフォームからテスト送信し、確認を行います。

修正後の件名の例です。
Subject: [採用サイト応募] 開発環境からのテスト / 面接 オープンポジション意図どおり、件名に応募形式が入っています。
これでどの応募形式なのか、通知メールの件名からわかるようになりました。

あなたのサイトにも、“ちょっと見直せる”改善点はありませんか?

今回行ったことは「件名に情報を1つ足しただけ」ですが「すでにある情報を、どこに・どう出すか」を見直すだけで、サイト運用や日々の対応が少し楽になるケースは意外と多いのではないでしょうか。

PowerCMS X 公式サイトでは、こうした日々の運用改善や工夫を紹介する記事がたくさんあります。

PowerCMS X ブログ
https://powercmsx.jp/blog/index.html

また、

  • 自社サイトに合ったCMSを検討している
  • PowerCMS X でどんなことができるのか知りたい
  • 導入や運用について相談したい

という場合は、各種サービスで対応しています。

PowerCMS X サービス
https://powercmsx.jp/service/index.html

どのウェブサイトも、色々な立場の人が使う中で、運用を始めてから直したい部分が出てくると思います。
今回の記事が「この部分、ちょっと見直せるかも?」と考えるきっかけになれば幸いです。

カテゴリー:テンプレート作成Tips | サイト制作全般 | コラム・その他

投稿者:fukushima

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