PowerCMS X ブログ

2025-12-22

PowerCMS X の代替テンプレートを利用する際の注意点

PowerCMS X では、管理画面のカスタマイズを行う際、複数の手段があります。
本記事では、代替テンプレートを利用してカスタマイズする際に混乱しやすいポイントや、環境変数 tmpl_paths の考え方について整理します。

代替テンプレートが機能する基本ルール

代替テンプレートは、元の tmpl ディレクトリと 同じ階層構造でファイルを配置することで機能します。

たとえば、以下のような構成です。

  • tmpl/include/header.tmpl
  • alt-tmpl/include/header.tmpl

このように、tmpl と同じ構造で alt-tmpl 配下に配置した場合、 環境変数 tmpl_paths を設定しなくても代替テンプレートは有効になります。

tmpl_paths が必要になるケース

一方で、alt-tmpl 配下にさらにディレクトリを切り、元の tmpl パスよりも深い階層にファイルを配置する場合は注意が必要です。

例:

  • alt-tmpl/customized_files/alt-tmpl-plugins-sampleplugin-tmpl/sampleplugin.tmpl

このような構成や、別ディレクトリを切って管理する場合、PowerCMS X は自動的に代替テンプレートを検出できないため、環境変数 tmpl_paths に該当ディレクトリを明示的に指定する必要があります。

tmpl_paths の設定について

tmpl_paths は配列で複数指定することが可能です。 用途別やプラグイン単位でテンプレートを管理したい場合に有効です。

設定例:

  • /var/www/html/alt-tmpl/customized_files/alt-tmpl-plugins-documentsearch-tmpl

なお、ルートからパスを指定する際は、絶対パスで記述する必要があります。

おすすめの運用方法

標準的なカスタマイズについては alt-tmpl ディレクトリをそのまま利用し、

  • プラグイン単位
  • 機能単位
  • 用途別

で管理したいテンプレートについては、 alt-tmpl とは別ディレクトリを作成し、 tmpl_paths で指定する運用がおすすめです。

まとめ

代替テンプレートは柔軟な仕組みですが、 配置場所やディレクトリ構造によって挙動が変わる点には注意が必要です。

参考記事

代替テンプレートや管理画面カスタマイズについては、 以下の記事もあわせてご参照ください。

カテゴリー:技術情報 | テンプレート作成Tips

投稿者:Hirota

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