アクセシビリティチェック機能を強化・動画ストリーミングファイル変換機能を追加した PowerCMS X ver.3.1の提供を開始します。このバージョンで、PHP8.2に正式対応し、スクレイピングによるデータ移行機能が大幅に強化されました。
PDFファイル・画像ファイルのアクセシビリティチェック機能を強化
アセットにアップロードするだけで、PDFファイル・画像ファイル・HTMLファイルのアクセシビリティ・チェックを自動的に行います。さらに、一覧画面に結果を表示するようにしました。以下の項目をチェックします。
PDFファイル
- タイトルが指定されているかどうか
- テキストの抽出ができるかどうか
- 暗号化されていないか(コピーや印刷への制限を含む)
- 1ページ目の背景色と文字色のコントラスト比(自動計算)
画像ファイル
- 画像が写真なのか、文字などを含むグラフィックなのか
- 背景色と前景色のコントラスト比(写真の場合を除く・自動計算)
HTMLファイル
関連リンク
動画ストリーミング配信をサポート、MP4形式の動画をHLS形式のファイル群へコンバート
複数解像度の動画の自動生成・マスタープレイリストも同時生成
アップロードしたMP4形式の動画を自動的にHLS(HTTP Live Streaming)形式の動画へ変換します。複数の解像度の動画を自動的に生成してマスタープレイリストを作成することも可能。字幕・チャプター、音声解説などの既存の動画編集機能に加えて、動画ストリーミング配信も PowerCMS Xだけで完結できるようになりました。
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スクレイピングでのデータ移行機能を大幅に強化
HTMLImporterプラグインの機能を大幅に強化しました。データ取得時の設定を上限なく保存して再利用できるようになり、取り込み箇所のCSSセレクタでの指定も可能。取り込みの際のエラーなどをレポート化することもできます。また、オブジェクトの編集画面に、取得元ページへのリンクを表示できるようになったため、取り込んだ後のデータと元ページの比較がとても簡単に行えるようになりました。
- モデルごとに、取り込み時の設定を名前を付けて保存することができ、再利用が可能になりました。
- 取り込み設定の指定に、テンプレート・タグが利用できるようになりました。URLやディレクトリごとの設定の分岐などが可能になります。
- 自動抽出、開始点と終了点を指定、正規表現、XPathに加えて、CSSセレクタの指定が(ライブラリのインストールなしに)可能になりました。
- 本文ブロックから、タイトル用に取得した見出しなどを削除できるようになりました。
- title要素からタイトルを切り出す指定文字列のパターンを複数指定できるようになりました。
- プラグインなどで識別のために、識別子文字列を渡せるようになりました。
- 取得した時のエラーなどを含む結果を CSVでエクスポートできるようになりました。
- オブジェクトの編集画面に、取得元ページへのリンクを表示できるようになりました。
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その他の新機能
- 画面オプションやフィールドなど、管理画面の UIの改善を行いました。
- プラグイン「ImageInfo」が「SVG」形式のファイルをサポートしました。
- プラグイン「ImageInfo」の情報ダイアログで「写真」「グラフィックス」に加え「ロゴ」を選択できるようにしました。
- プラグイン「ImageInfo」でアセットの一覧画面から直接画像と PDFの情報ダイアログを開けるようにしました。
- プラグイン「VideoCaptions」でファイルの編集画面に作成後の VTTファイル、字幕合成後のファイルを削除するボタンを追加しました。
- プラグイン「SearchEstraier」でタイトルの抽出ポイントに「XPath」「CSSセレクタ」本文の抽出ポイントに「CSSセレクタ」を指定できるようになりました。
- エクスポートする CSVファイルの文字コードが UTF-8の時、BOM付きでエクスポート可能になりました(Excelで文字化けなく開くことができます)
- 入力フィールドを動的に増減できる「複数」指定のあるフィールドのラベルの横に、フィールドを追加するボタンを追加しました。
- 負荷の高くなるおそれのある再構築トリガーを指定しようとした時、警告が表示されるようになりました。
その他にも数多くの機能改善、3.09リリース後に見つかった不具合の修正などが含まれています。また、同様の不具合修正を反映した version2.71も同時にリリースしました。詳しくはリリースノートを参照してください。